黒神由貴シリーズ
後日、黒神由貴にこの出来事を話した。 「そういうことって、実際はけっこうあるんでしょうね」 黒神由貴はそう言った。 すでに終わった出来事のせいか、目つきはいつも通りだ。 が、その目がふっととまどったような色になった。 ──ん? 「ねえ真理子、つかぬことを聞くけど……」 おそるおそる、という風に、黒神由貴は言った。 「──その亡霊が見えたの?」 はいィ? (°∇ °;)