単品怪談

秋は惨劇の季節(実話)


みどりご

 2005年11月26日夜、東京都荒川区荒川在住の韓国籍女性・崔春月(77)の自宅に、韓国人妊婦(40)が「子供が生まれそうだ」と駆け込んできた。
 崔春月は助産婦の資格がないにもかかわらず、過去にも数回、自宅アパートで助産行為を行っていた。駆け込んできた女性は崔春月とは面識がなかったが、崔春月が助産行為をしていることを知っていて、この夜、崔春月宅を訪れたと思われる。
 崔春月が妊婦の状態を診たとき、すでに嬰児(えいじ)の足が見えている状態であった。「このままでは母体が危ない」と判断した崔春月は、嬰児の足をはさみで切断した。崔春月の助産行為は、午後8時から27日の深夜零時にまでおよんだ。
 午前5時頃、妊婦の容態が急変、崔春月の夫が119番通報したが、妊婦は約1時間半後に出血多量で死亡した。
 死亡した妊婦は不法滞在者で、摘発を恐れて正規の病院を避けたと考えられる。


はっこつ・その1

 2006年9月10日午前4時50分頃、香川県丸亀市柞原町の三船病院で配管の水漏れを調べていた同病院職員が、第10病棟5階の床下(高さ約70センチ)に、白骨化した遺体があるのを見つけた。
 遺体のそばに落ちていたスリッパに書かれた名前などから、同病院の入院患者で、2002年6月から行方不明になっていた女性(当時63歳)と見られている。
 5階廊下には床下につながる鉄製のふた(60センチ四方/重さ約4キロ)があり、現在はボルトで固定されているが、女性の行方がわからなくなった当時は手で開閉できたという。
 丸亀署は、女性自ら中に潜り込んだのではないかと見ている。
 三船病院は、外来の歯科などもあるが、基本的に精神科がメインの病院である。


あたま

 2006年11月21日午前11時40分頃、愛知県豊田市市木町、スーパー「やまのぶ市木店」駐車場で、同市美和町在住の無職女性(78)がゴミ収集車後部扉に頭をはさまれた。
 女性は同店に買い物で訪れ、収集車の後ろを自転車で通行中に事故に遭ったと思われる。収集車の運転手がペットボトルの収集作業を終えて運転席に戻り、運転席からの操作で扉を閉めた際、女性をはさみこんでしまったらしい。


からだ

 2006年11月28日、松本市安曇の林道脇で、上半身が焼けた女性の遺体が発見された。
 長野県警の調べで、女性は素足で足の裏に汚れはなく、遺体周辺の落ち葉が燃えていたことなどから、発見場所に遺棄された後、焼かれた可能性が高いことがわかった。
 その後12月5日、女性は愛知県稲沢市国府宮に住む派遣社員(24)と判明。
 捜査本部は、殺人・死体遺棄事件として女性の交友関係などについて調べている。


レンジ

 2006年11月29日、米オハイオ州在住の母親(26)が生後間もない娘を殺害した疑いで逮捕された。
 乳児は2005年8月に死亡し、死因は体温の上がりすぎによるものと見られた。
 当局は、乳児の体内に高熱による損傷がある一方、外部にはやけどのあとがないことなどから、電子レンジで殺害されたと判断した。
 母親の弁護士は「娘の死と母親は無関係」と関与を否定している。


はっこつ・その2

 2006年11月29日、大阪府高槻市在住の男性(56)宅で、男性の父親(87)と母親(87)と見られる遺体が発見された。
 遺体は共に死後2~3ヶ月以上経過していた。
 父親は布団の中であおむけに横たわっていた状態で白骨化し、母親はパイプ椅子に頭を乗せ、床に座ったような姿勢でミイラ化していた。
 高槻署は男性を死体遺棄容疑で逮捕したが、男性は「(両親は)生きているから手を出すな」などと、意味の分からないことを話しているという。


ふらん

 2006年11月30日午後4時半ごろ、小倉北署員が北九州市小倉北区のマンションの室内で、3体の遺体を発見した。
 遺体はいずれも成人とみられるが、死後かなりの時間が経過して損傷が激しく、男女の別や年齢は不明。
 マンションには80歳ぐらいの女性が一人で住んでいた。
 遺体は1体が布団の中、1体は別の部屋の布団の上、もう1体は台所にあった。


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