単品怪談

新聞記事拾い読み(実話)


自爆:無職男性が妻の前で爆発物自殺
2002年5月17日 毎日新聞

 17日午前1時5分ごろ、香川県善通寺市中村町の市道で、同町の無職男性(57)が爆発物を使って自殺した、と内縁の妻(58)から通報があった。
 県警善通寺署員が、路上に散乱する男性の遺体を発見。
 妻は爆発物の破片が複数刺さるなどし、約3週間のけが。

 調べでは、男性は午前0時20分ごろ、妻に「今から死ぬ」と電話をかけ、妻が外に出ると、自宅から約50メートル離れた市道に男性がおり、「寄るな、逃げろ」と叫んだ後、ボーンという大きな爆発音がしたという。
 妻は「自殺の理由は思い当たらない」としている。

 男性は今年3月末ごろまで、土木作業員などをしており、ダイナマイトなどを扱える乙種火薬類取扱保安責任者の免状を持っていた。
 同署は爆発物はダイナマイトの可能性もあるとみて鑑定を急ぎ、入手ルートや自殺の動機を調べている。

 現場はJR土讃線善通寺駅の北西約3キロの住宅と田んぼの混在したところ。
 爆発した周囲は田んぼで、影響はなかった。


ボートのスクリューに巻き込まれ2女性死傷
2002年8月11日 朝日新聞

 11日午前10時半ごろ、和歌山県有田市初島町浜の西約300メートルの沖で、ゴムボートに乗っていた大阪府枚方市宮之阪1丁目、甲南大学4年生小原亜矢子さん(22)と同市藤田町、スナック勤務中垣美保さん(29)が海中に転落、近くのプレジャーボートのスクリューに巻き込まれた。
 小原さんは脳挫傷でまもなく死亡、中垣さんは右肩を骨折するなど重傷を負った。
 下津海上保安署は、ボートを運転していた大阪府枚方市西禁野2丁目、不動産業久富勘助容疑者(59)を業務上過失致死傷の疑いで逮捕した。
 調べによると、同容疑者はこの日、仲間約20人と海水浴に来ており、和歌山市毛見の和歌山マリーナから現場近くの地ノ島にプレジャーボートで向かった。
 島に渡るためプレジャーボートからゴムボートへ荷物などを積み下ろしていたところ、小原さんと中垣さんはバランスを崩して転落。
 同容疑者がボートを動かそうとエンジンをかけ、2人はスクリューに巻き込まれたらしい。
 同容疑者は「船を前に動かせば、二人が助けやすくなると思った」と話しているという。


車に頭部取れた遺体 木にロープ巻き発進か
2003年2月12日 産経新聞

 11日午前8時ごろ、富山県魚津市寿町、経田海浜公園の駐車場で、乗用車の車内に頭部の取れた男性の死体があるのを近くの住民が発見した。
 県警魚津署の調べで、死体は横浜市内に住む無職の男性(54)と分かった。
 同署では、男性が首と車外の木にロープをかけて車を走らせ、自殺した可能性が高いと見て調べている。
 調べでは、車は公園出入口の門柱に激突した状態で止まっており、エンジンはかかったまま。
 男性はシートベルトをしたまま運転席に座っており、足元に分断された頭部が見つかった。


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